年中旅行、時々プチ移住

私の渡り鳥生活

ペナン島に住み、日々が経つにつれ、旅行気分は薄れ、異国での生活が日常になっていきます。
ペナン島での生活の時々に、昔の思い出が甦ります。今は、ペナン島を離れて「年中旅行、時々プチ移住」という
渡り鳥生活、プチ移住についての情報を発信しています。 キャリーケース1個、ナップザック1個の旅装です。

魚釣りへの思い フリーマントルの魚釣り

ペナンでは、魚釣りは、まだ、なかなか、
うまくいっていませんが、
以下は、私がオーストラリアにいた頃
(1996年~2002年)の思い出です。
こんな感じの釣りがペナンでもできれば、
と思っています。
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ウッドマンポイント桟橋(Jetty)は、私の
住んでいるフリーマントルからクルマで
10分、8kmの距離にあります。

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桟橋は、浜辺から150mほど沖に張り出して
いており、海面から3mほどの高さです。
桟橋全体が、大きなTの字をしており、
桟橋突端部分がTの字の一番上の部分、横に
張り出した長さが10m、幅が2m程でしょうか、
縦の部分が150m程の長さ、幅が15m程です。
このTの字の一番上の部分(桟橋突端部分)、
の部分の両側に釣り人達が座を占めて、
釣りをするのです。

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したがって、足場良好、船酔いなし、砂浜
から沖に100~150mの距離を投げる労力
不要、ラクチンな釣りが楽しめます。 
手釣り:
アジ、サバ、イワシ、カマスなど対象
ハンドキャスターには6LB、4LBなどの
細いライン(釣り糸)12mほどを巻いて、
ラインにはヨリモドシ(か極小のオモリ)
と非常に小さなNo.10のフック(釣り鈎)
をセットします。
餌は魚(アジ、イワシ、サバ)の小さな
切り身を使います。
このハンドキャスターからラインをすべて引出し、
ハリス・釣り鈎部分は手元に残します。
ラインは、現在、空中、桟橋下、海面上に、
風に漂う状態です。
釣り鈎にエサを、ハリ先が隠れるように
挿します。
ハリ先が見えると、ここの小魚は警戒して
喰ってきません!
ヨリモドシとフックを手に持ち、ラインを
できるだけ遠方(当然、前方)に投げます。
着水後、ラインのたるみがあれば、ラインを
たぐってとります。
ヨリモドシとフック、および餌の重みで
フックはゆっくりと沈んでいき、ラインは
足元に近づいてきます。
この餌の沈み具合により、また、魚の回遊
状況で、釣れる(受動態です)魚が変わります。
浅いところでアタリがあれば、イワシ、サヨリ、
ヘリング、その下がテイラー、サバ、そのまた
下がアジ、一番底では、キス、タコ(まで)
掛かります。
この桟橋では、餌取りのフグが皆無です。
釣り人の天国!
ただ、底まで餌が沈まないうちに、たいていは、
何かが掛かります。(受動態です)
この釣法の大敵は風です。
微細なラインのため、風が穏やかな時は、
アタリがすぐわかるのですが、風が強いと、
この軽いラインがふくらみ(大きな糸フケができ)、
アタリがわからなくなるのです。
風が穏やかなときは、この微細なラインは、
ゆっくりと沈んでいきます。
ピッとラインが引き込まれるのが眼にみえる

同時に指先にアタリがあり、ラインを手繰って
いくと、この一直線になったラインが滑らかな
海面をバターを切るように動いていきます。

やがて、ブルブルと銀色の魚が上がって来ます。
サバは強烈な横走り、サヨリやテイラーは
ジャンプ(といってもちょっとですが)したり
して、手元のラインは極細ですから、それは、
面白いものです。 
キス釣り仕掛け
キス釣り仕掛けは、スピニングリールロッドに
ジェット天秤8号のオモリ、市販のキス・カレイ
釣用の2本鈎セット、これに、エサは冷凍エビの
切り身です。
桟橋左右のどちらかから投げ、10秒ほどカウント
ダウン、ゆっくりリトリーブ、時々リールを巻くの
をやめて、アタリを待ちます。
アタリがあれば、一回アワセて(釣竿をしゃくって)
ぐんぐん巻きます。
これは海底を引いていく釣りですから、キス、コチ、
ベラなどが釣れます。
砂浜で根がかりがありません。
これも、釣り人の天国です!
ただ、ここでヒラメ、カレイが釣れたのは見たこと
は、ありません。 
ニシン釣り仕掛け
ニシン釣り仕掛けは、スピニングリールロッドに、
10LBのライン、プラスチックの撒き餌籠に撒き餌
(ヌカを魚油で練ったもの)を詰め、それにアジ
釣り用のサビキ鈎セットを繋いで、一番下にナス型
のオモリをつけているものです。
ニシン(ボーニーヘリングと当地では呼びます)が、
膨大な数で桟橋付近に群れているときがあります。
これが撒き餌を投げこむと狂ったように乱舞します。
まさに「原始の豊饒」です。

この群れの中に仕掛けを上下させ(釣り竿をしゃく
って)ますと、簡単に釣り上げることができます。
ちなみにニシンの簡単な捌きかた・料理法
こちらのニシンは、鱗がすごいので、まず頭を
落とし、腹を切り、内蔵を出した後、鱗をつけた
まま、三枚におろします。
その後で、皮を剥ぎますと、鱗もそのまま取れます。
これに塩・胡椒をふり、フライパンでバター焼きに
します。
で、ビールを飲みます。これが美味しい! 
テイラー(ローカルのスズキ)・カツオ釣り仕掛け
活餌の泳がせ釣り
仕掛けの工夫は、浮きを付け、活餌の魚に水面下、
60cmくらいを泳がせるようにしているところです。
この活餌は、桟橋下に膨大に群れているボーニー
ヘリング(ニシンの類)を使いますが、これを
あらかじめ何匹か釣って、海水を入れたバケツに
活かしておきます。 
ボーニーヘリングは20cmくらいの大きさですが、
これを背掛けにして、その60cmくらい上にウキを
ミチ糸に通して、桟橋の10mほど(たった?そう、)
先に投げておきます。
すると、ウキを引っ張りながら、活餌がフラフラと
泳いでいきます。

これが、カツオの食欲を誘います…
運がよければ、このウキが強烈に引き込まれ、バシャ、
バシャっと水音を立て、カツオが掛かってきます。

ルアー釣り
ルアーはプラグとよばれる種類で、シャロウスイマー
タイプ、水面下せいぜい30cmくらいを泳がせるもので、
かなりの速さでリトリーブしなければなりません。
98年1,2,3,4月、9年ぶりでフリーマントルに
カツオの大群が4ヶ月にわたって来たことがあります。
このときは、圧巻でした、誰でもこの桟橋で
カツオが釣れました。
カツオは群泳しますので、一人にあたると次々に
掛かってきます。
カツオの群れが来ると、桟橋の突端、右側、左側、
短時間で回遊しますが、そのたびに釣り人も移動します。
こういうときは、ワンキャスト、ワンヒッティングです。
これは、興奮が止まりません。
説明するとこうですが、当時のことを以下、実況します。
ビューン(と投げ)、ポチャッ(ルアーの着水の音)、
バシャッ(カツオが海面に出てきます、その音。)
姿も遠目に見えます。
キリキリ、キリキリ(リールを巻く音)、ガツン(これは、
釣り竿を通して体に来るショックをあらわします)。

ルアーの着水後、早くリトリーブせずにいても、ルアーの
第一着水地点に、カツオが飛びかかってきます。
これを、ルアーのトレブルフックにかければフィッシュ・オン!
かけるのに失敗したら、あらためて、ゆっくり、
リトリーブしていき、瞬間、リトリーブを止めると、
バシャッ、(海面に小さな波頭が立ちます)です。
この繰り返し。
手つかずの自然、「豊饒の海」、言葉ではなかなか
言いあらわせませんが、要するに、魚影が濃い、のです。
カツオをかけるのに二、三回失敗して、桟橋近くまで
ルアーを引いてきて、ルアーが、海面にただ浮いている、
ようになっている時にも、な、なんと、カツオが飛び
かかってきます。

ほんの目の前です。私の1メートル前、海面上のルアーに、
カツオが、海中からものすごいスピードで上がってきて、
海を白く泡立ててアタックしてきます。
ルアーに噛みつきます。

当時の漁獲高(?):1回の釣行で7尾(50cm、1kg)くらい↓

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カツオの顔を思い浮かべると(何せ歯ガツオですから、
歯並びがスゴイ)、サメ並みの迫力
ですが、なにか、
愛犬に棒切れを投げているような感じです。
昼下がり、庭のあずまやのデッキ・チェアに座ります。

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フリーマントル・ドクターと呼ばれるそよ風に吹かれて、
キリキリに冷やしたシャルドネ種の白ワインを飲みます。
やがて、トロトロとしたいい気分になり、庭の芝生、
その向こうの池に遊ぶ水鳥、スプリンクラーからの
散水に水浴びを楽しむ小鳥たちを見ます。

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足元では、愛犬たちが遊んでいます。

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瞼を閉じると、今朝の光景が蘇ってきます。
ビューン、ポチャッ、バシャッ、白い波頭。
釣りは本当に楽しいです。

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